カシオ デジタルホーン DH-500 の修理レポート (2009年冬)
我が家に一台の壊れた電子楽器がありました。カシオのデジタルホーン DH−500 というものです。↓
下に紹介するように自分流で修理して一応楽器として使えるようになりました! ラッキー!
試し吹き(その1) サックス (母の教え給いし歌)
試し吹き(その2) 動画 トランペット (アルハンブラの思い出)
試し吹き(その3) ソプラノサックス?トランペット (動画 あの日にかえりたい)
試し吹き(その4) 生フルートとサックスのデュオ (カルメン間奏曲)
この楽器、見かけは立派ですが・・・・ 実は、5年ほど前にオークションでゲットしたもの。500円でした!
でも、残念ながら壊れていてジャンク扱いで出品されていました。
実際に電源を入れて吹くと ブギャーッ! ブギャーッ! アヒルが10匹くらいまとめて首をしめられたような音が出ます。
幸いなことにMIDIアウトは生きていて、ローランドの大昔の音源、SC55MK2に繋ぎ、MIDI入力源として使っていました。
公開こそしていませんが、一応、MSDOSの時代からMIDIで遊んでいます。 おっと脱線。
●復活レポート
WEB検索している時に、何気にこの楽器が目に入り、「カシオ デジタルホーン 修理」と検索してみました。
経年変化で内部のコンデンサー容量が減り、不具合を出すとのこと。
記事を見ると半田付けができるならば、出来そうな内容。
紹介されていたのは、CASIO DH200 という別のタイプのデジタルホーンでした。
その参考リンク先には、DH−500の名前もあり、直した人がいるとのこと。怪しそうなコンデンサーの番号も書かれています。
ここまで情報があると、やらないのは男の恥!?
たまたま遊びに行った友人がオーディオ用の100μFの電解コンデンサーを持っていました。
該当部品は、47μFなのでちょっと容量オーバーだけど、まあいいか・・・と貰ってきて修理を始めました。
●修理
さっそく楽器を開けました。 こんな感じ。
ケースを開けた時にスピーカー配線の片側が切れてしまいました。もう半田こてを温めるしかない(笑)
DH−200の修理レポートで問題とされたコンデンサー C−39は見当たりません・・・・
分解して裏側を見たら、小さなチップコンデンサーがC−39になっていました。
基板が違うのだから番号が違うのも当たり前です。さあ、どうしよう・・・・
壊れて元々なので、少々荒っぽい方法で不良個所を探しました。
電源を入れ、音が出る状態にして、女房に歌口から息を入れさせます。
ブギャーッ! ブギャーッ! です。
その状態で、先の電解コンデンサーを指で持ち、怪しそうなコンデンサーの端子部分に順番に慎重に押しあてていきました。
容量不足で駄目なら並列にして容量を増やしてやれば、不良個所がわかるだろう!? という荒っぽい発想です(汗)
右上のC57からスタート、ガリガリ ブギャーッ! ブギャーッ!
中ほどのC−37 (→部分) に来たところ、プワーン! とサックスの音。
見つけました!! この C−37が問題児でした。
早速交換・・・でも小さな半田こてがないし、場所が狭いので不良品を外していたら、プリントパターンが少し剥離!
壊さないように半田盛りして強引に電解コンデンサーを取り付けました。↓
外したコンデンサーと交換したものと同じコンデンサー
オリジナルは、33μFの6Vでした。 そこに100μFの50V (笑)
これ以上いじるとプリントパターンが無くなりそうなので・・・音も出ているし・・・
ということで、修理完了としました。